Calendar2.0 のバックアップ差分(No.3)


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Calendar2.0は,膨大なパーソナルアーカイブ(写真やメールなど)をどのように管理,利用するかという点に注目したプロジェクトです.カレンダー上ですべての情報を管理し,各種の要因から近傍検索,横断検索などを可能とすることにより,ともすると死蔵されがちなパーソナルアーカイブを有効活用することを可能とします.

*概要 [#r1318311]

ウェブ上に日々アップロードされるコンテンツやや,各種のセンサーにより出力されるデータなど,世界的な情報爆発が叫ばれる昨今ですが,ひとびとが作り出すパーソナルアーカイブ(Personal Archive)に関する爆発も起きつつあります.

日々撮影する写真や送受信されるメール,メモなどのテキストやスケジュールなどの情報.そうした個人的なデジタル情報を如何にして管理および有効活用するかというのは大きな課題です.

私は,これまでに13万枚,100GBを超える写真を撮影しています.
フォルダを利用するだけではあっという間に破たんしてしまいます.
#ref(many_pictures.jpg,right,around)

例えば,私(中村聡史)はこれまでに13万枚,100GBを超える写真を撮影しています.右図は2006年に撮影した写真と動画,作成したテキストであり,26654ファイルと膨大な枚数となっております(ちなみに,2005年は30426ファイル,2007年は25723ファイル,2008年は20418ファイル).

このように多くの写真やテキストを抱えている場合,イベント名やグループ,場所などでの分類では破綻してしまうため,フォルダを利用することは困難であります.

世の中には「膨大な写真」「大規模個人写真データベース」などと銘打って研究開発されている者が多くありますが,こうした研究では本当に大規模・膨大な写真にフォーカスしておらず,それは現実的なシステムや研究であるとは言い難いものです.

もっとも,このように膨大な写真を抱えるユーザは多くはありません.
ただ,多くはないけれども一定数そのような欲求があるのは事実です.
また,現時点で最も手軽にライフログを作成していく方法は,
デジカメで気になったものを記録するために撮影することです.

今後,大規模・膨大な個人写真を手軽に管理,利用できるようになれば,
個人的な写真やテキスト量が飛躍的に増加するのではと我々は考えています.

#clear

Calendar2.0(Calendar for Everything)は,こうした問題を解決することを目的としたプロジェクトです.

撮影した写真や,作成したテキストなどを,作成した瞬間に分類するのは心因的な負荷がかかります.
これはどのイベント,どのグループ,どのプロジェクトに関連するもので,どこに分類するべきなのか.
そうした分類の手間は,

#ref(http://calendar2.org/images/sc33_s.jpg,around,left)

カレンダーの日時の上で,写真とメール,スケジュールなどを管理することができます.
また,写真は手軽に取り込むことができるので,携帯電話やデジタルカメラなどの中に
死蔵されてしまうことがありません.
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#ref(http://calendar2.org/images/sc01_s.jpg,around,right)

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#ref(http://calendar2.org/images/sc43_s.jpg,around,right)

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*Publications [#pb72ba4b]

-Satoshi Nakamura: Calendar for Everything: Browsing and Finding Cross-media Personal Contents by Using Calendar Interface, International Conference on Informatics Education and Research for Knowledge-Circulating Society (ICKS'08), pp.157-160, Kyoto, Japan. (Jan. 2008).
-Satoshi Nakamura: Calendar for Everything: Browse and Search for Personal Archive on Calendar, The Second International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication (ICUIMC 2008), pp.191-195, Suwon, Korea. (Jan. 2008).
-中村聡史: カレンダーを介した新時代のインタラクション, 人工知能学会全国大会 2007, 2B4-3 (2007年5月).